-貞山運河研究所は、貞山運河の魅力を再発見し、地域振興に活かします-

貞山運河の観光エリアモデル

総延長が49.0kmにも及ぶ貞山運河は、堀や運河によって特徴づけられるいくつかの地域で構成されますので、これを最初から1つの観光資源とみなすのには無理がありそうです。そうであれば、地域ごとに、あるいは連携した複数の地域で観光に取り組むほうが効果的かもしれません。その際、地域でばらばらに観光事業を推進すると、全体としての調和を保つのが難しくなる可能性があります。それには貞山運河の観光事業に対する基本的な考え方(モデル)を共有する必要があります。

ここではモデルの例を示します。観光エリア図

貞山運河全体を1つのエリア(区域)と考えます。そして、このエリアを貞山運河観光エリアと呼ぶことにします。貞山運河の全域を観光資源として扱うには、この貞山運河観光エリアを前提とします。

貞山運河観光エリアのなかの特定の地域で観光産業を興す際、そのような地域をゾーンと呼ぶことにします。たとえば、木曳堀は貞山運河では最も古いもので、震災前までは豊かな自然が多く残されていましたが、震災で傷ついた自然が再生されれば、歴史と自然をテーマとする魅力的な観光資源になる可能性があります。そうであれば、ここを木曳堀ゾーンとして観光事業に取り組めばよいことになります。

明治になって、野蒜築港と関連付けて開削された北上運河と東名運河は、それぞれを1つのゾーンとすることもできますが、同じ時期に同じ目的で開削されたということで、この2つの運河を1つのゾーンとすることも考えられます。

野蒜築港は明治政府の重要な事業でしたが、残念ながら頓挫してしまいました。現在わずかに残っている築港工事の痕跡は貴重な歴史遺産です。この野蒜築港の遺跡を野蒜築港跡ゾーンとすることも考えられます。

ゾーンのなかにそのゾーンの特徴に合わせてさまざまな機能をもつブロック(街区)を設けることが、ゾーンの魅力を高めるのに役立ちます。ブロックの例として、地場産品を食べさせる飲食店が集まった飲食ブロック、民宿やホテルが集まった宿泊ブロック、自然や野鳥を観察できる自然観察ブロック、貞山運河の歴史を学ぶことのできる歴史ブロック、ボートや釣りなどが楽しめる水辺ブロックなどが考えられます。

このように貞山運河が関わる地域を、エリア、ゾーン、ブロックという階層化することにより、全体の見通しがよくなります。エリアのなかに特徴あるブロックが存在するユニークなゾーンが多数形成され、さらに、それらのゾーンが有機的に連携すれば、エリアとしての魅力は強固なものになります。

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